【WBK】豪大手銀行のWBKが配当を見送り。配当金再投資できない!
コロナ後の企業決算発表が続いています。弊社も来週あたりに発表予定です。弊社に限らず、注目したいのは決算発表(過去)ではなく来期見通し(未来)です。コロナの影響をどのように捉え、予測しているのか。決算は終わったことの発表。見通しは未来の予測です。経営センスが問われます。
さて、本題は過去に保有していたオーストラリアの高配当銀行株のWBK(ウエストパック銀行)の配当見送りについて考えたいと思います。元々、4月初旬ころから
「企業決算が今後本格化して、悲惨な数字が出るでしょう」
なんて、漠然と言われてきましたが、今その真っただ中にいますよね。
配当ありきの保有が崩れ去る
私が米国株投資を始めたのは2017年夏ごろ、配当銘柄が大人気でした。当時からブログを開設されている方の中にWBKに投資している人も見かけました。ADRで二重課税がないことやオーストラリア国内の年齢ピラミッドなどから、まだまだ成長できるという(見込み)の記事をみて気持ち良くなっていました。
ただ実際に投資したのは2019年の5月、そして配当を1回受け取り、2か月後には売却しています。(成長銘柄に移行するため)
そして、WBKは2019年の秋頃に減配をアナウンス。そして2020年、コロナの影響もあってかついに「配当を見送り」となったのです。
売却済なため私への影響は皆無です。「2か月で7.6%のトータルリターン」は配当と値上がり益が含まれています。たまたまタイミングが良かったといえるでしょう。
短期保有なのでそもそもリターンが低くて当然ですが
感想は「儲からないな」という事でした。
もちろん、高配当再投資を1年程度しか実践していないので、私にそのことを語る資格はないのかもしれませんが。。でも言います。
配当狙いで落ち目の会社に投資するとこんな株価になります。
1年前の2019年5月、18ドル台で「安く買えた!」と思っており、同年7月に微益で売りました。
もし1年保有していたら、この株価です。
「10.33ドル」
業績が下向きな所にコロナがやってきてダブルパンチです。株主様は無配のアナウンスも受けてトリプルパンチくらいですね。
配当金復活を信じて待つのか、それまで含み損を我慢するのか。きっついなー。
配当あと7年受け取ればトントンになります!
→それ、早く損切して成長銘柄でプラス取ればよくね。
別にWBKで損してもいい。他でプラス取れればいい。
資金ロックがもったいない。
高配当再投資は鋼鉄のメンタルが必要
高配当銘柄は既に成熟した企業が多く、今から設備投資をしなくてもある程度の収益をもたらしてくれます。堀などもあるでしょうからね。しかしビジネスモデルや世の中が変わってしまうとたちまち対応できず、過去の成功などに縛られがちで輝きを失います。
そういった負の局面を把握しつつも、約束されたはずの配当金狙いで保有を続け、どんな時も保有を続け配当金を受け取り、資産の最大化を求める。
近道などなく、1歩1歩積み上げていく。これを自分は何年にも渡ってできるとは思いません。
また、今回の配当見送りとなったWBKが、コロナウィルスの感染が収まったとしても、銀行業界にとって「元の世界」が再びやってくるとは限りません。
今、無配に転落した銀行株をそのまま「戻るまで」保有しているうちにハイテク銘柄は伸びていきそうな気配です。
そう、元の世界に戻るどころか、世界は変化しているのだと思います。
元の位置 と表現してますが、そもそもの「元の位置」が変わっており、もう戻れないかもしれません。
この見えない、見通せない不安を10年単位で保有し続けるのは怖いです。
過去の実績を頼りに投資することの怖さを感じますね。
情報に惑わされず、自分の判断をしたい
- 誰かがブログで紹介していたから
→ポジティブな情報しか掲載していないかもしれない
- コロナが過ぎれば戻ると誰かが言っていたから
→そう言いつつ、その人は既に売ってるかもしれない。その人のリターンは抜群??
- ADRで二重課税なしで有利だから
→既に誰でも知り得る情報。優位性はないのかもしれない。
過去に良いと思っていた投資先も、世の中が変化して、その企業の立ち位置、価値も変わっていくものだと思います。
それでも、やや盲目的に投資し続けるのはどうなんでしょうか。
伸びしろや、期待感がある銘柄がいいな。